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話を聞いて行くと、糞ガキの名前は”ギャッツ”というらしい。
ギャッツとミシェルは両親を亡くし、この村で浮浪者のような生活を送っているそうだ。
――巻き込まれたか……
どこでフラグが立ったのやら。
「昨日から何も食べてなくて……」
「おにいちゃん……お腹すいたよ……」
放っておくのもなぁ……
――待てよ?
どのみち、牧場をやっていくには人手が必要だ。
つまり、この二人を雇えば、今ある問題は解決される。
「うし! 俺が面倒みてやろう!」
『え……』
「その代わり、ちゃんと働くんだぞ?」
『ありがとう……おじさん!!』
お……おじさん……
「お兄さんだ。分かるな?」
『は……はい!』
軽く殺気を混ぜながら言うと、二人はとてもいい笑顔で返事をした。
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