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体の良い労働力ゲットした俺は、ギャッツとミシェルの服装をどうにかしようと村を散策する。
――ついでに俺も服買うかな……
未だ学校の制服来ている俺を、物珍しそうに周囲の人は見てくる。
あまり気持ちの良いと言えない視線で。
「お兄さん、何処に行くんですか?」
躾が効いているのか、ギャッツは丁寧な言葉使いで問い掛けてきた。
「ああ、服を買おうかとね。お前らと俺の」
「え……」
「そんなボロ雑巾みたいな服はあかんぜよ」
「有難う御座います……」
ギャッツは俯くと、乾いた路面を僅かに湿らせていく。
――しんみりするなよな……
イマイチこういう雰囲気は苦手だ。
そして俺は大事な事を忘れていた。
「ああああっ!? まゆゆ様忘れてた!!」
『え……』
二人の声がハモった。
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