初めての牧場づくり

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 グラサンの下に隠れていた瞳は、捨てられた子犬のような目だった。 ウルウルとした瞳でこちらを見つめられる。 「そ……そんな目で見んといてぇぇぇっ!」 「やっぱり僕の瞳は変なんだね……そうなんだね……」  コンプレックスなのだろうか、肩を落とした店員は小刻みに震える。 ――何コレ。俺が悪者? 『おにいさん……イジメかっこわるい』 「ぐはっ!?」  いつの間にか傍へ来ていたギャッツとミシェルが、ケダモノを見る様な目で俺を見ていた。 「分かった。落ち着けお前ら。俺が悪かった」 「じゃあ、荷台買ってくれるよね? お兄さん?」  先程とは打って変わり、にやついた笑みで店員は顔を上げる。 ――ハメられた……だと? 「いや、38万ポルしか持ってないし……」 「ああ、それなら中古があるから、それを38万ポルピッタリで売ってあげるよ!」  結局。  それなりに趣の有る雰囲気の使い込まれた荷台を買わされた。 村の外までは運んでくれるらしく、途中にある工具店に寄り工具を荷台に乗せる。 「んじゃ、毎度ありー!」  そう言って店員は村の中へ戻った。 残された俺達は、荷台を見つめながら声を揃える。 『どうやって運べと』  まあ、ボブがいるんだけどな。
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