初めての牧場づくり

21/47
前へ
/275ページ
次へ
 漸く俺の良さが伝わった所で、軽く魔物について「ペットだから大丈夫」と説明し、ボブを呼び出した。 「おーい。ボブー」  返事が無い。 「ぼぶぅぅぅぅぅっ!? ぼぶぅぅぅぅ!!」  全力で叫ぶ。 すると遠くから『クエェッ!!』と返事が返ってきた。 「お……もうすぐ来るはず……え?」  わっさわっさと羽ばたきながら、ボブはこちらへ飛んでくる。 足元に何かを捕まえて。 「あれ……何?」 「僕が分かるわけないよ……」 「牛さんじゃないかなー?」 『なるほど』  狩りをしてきたのか。 何気に逞しくて安心した。 「――って、何処からとってきたんだ?」 『まてやこらぁぁぁぁぁっ!!』  ボブが飛んでいる下、道なき道を農筋を輝かせながら数人の男性が走っている。 手に斧や鍬や大根を持って。
/275ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13900人が本棚に入れています
本棚に追加