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漸く俺の良さが伝わった所で、軽く魔物について「ペットだから大丈夫」と説明し、ボブを呼び出した。
「おーい。ボブー」
返事が無い。
「ぼぶぅぅぅぅぅっ!? ぼぶぅぅぅぅ!!」
全力で叫ぶ。
すると遠くから『クエェッ!!』と返事が返ってきた。
「お……もうすぐ来るはず……え?」
わっさわっさと羽ばたきながら、ボブはこちらへ飛んでくる。
足元に何かを捕まえて。
「あれ……何?」
「僕が分かるわけないよ……」
「牛さんじゃないかなー?」
『なるほど』
狩りをしてきたのか。
何気に逞しくて安心した。
「――って、何処からとってきたんだ?」
『まてやこらぁぁぁぁぁっ!!』
ボブが飛んでいる下、道なき道を農筋を輝かせながら数人の男性が走っている。
手に斧や鍬や大根を持って。
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