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おっさん達が事情を説明している間、何度もボブへ目配せした。
首を傾げながらも、漸く理解したボブ。
おっさん達に向き直り、大きく息を吸い込んだ。
『クエェェェェェッ!!』
けたたましい叫び声と共に、口から巨大な火球が飛び出る。
「ちょっとぉぉぉぉ!? 何してくれちゃってんのお前ぇぇぇぇっ!?」
全力でツッコミを入れるが、ボブは止まる様子なく――
ドンッッッ!
――火球は見事におっさん達を吹き飛ばした。
『くそぉぉぉぉぉ! てめぇの顔覚えたからなぁぁ!』
物騒な事を言いながら、おっさん達は星になった。
――まあ、良いか。
「ボブ……グッジョブ!!」
「お兄さん! 今のは叱るとこだよ!? 色々可笑しいよ!?」
「うっせえ! ならお前がおっさん達に謝ってこいや!!」
「……ボブ……ぐっじょぶっ!!」
ギャッツはとてもいい笑顔で親指を立てたのだった。
うん。実に俺色に染まっているな。
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