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ボブが盗ってきた牛も荷台へ放り込み、運んでくれと頼む。
意図が伝わったのか、荷台に俺達が乗り込んだ後、荷台を掴みボブは飛び上がった。
「うわっ……」
初めての感覚にギャッツが怯えをみせるが、ミシェルははしゃいでいた。
得てして男の方が小心者である。
「たかーい! すごーい! うしさんくちゃい!」
――確かに牛臭い。
もうなんていうか……
うん。とにかく臭い。
そんなこんなで飛び続けて数分。
俺達が住む予定の草原へと降り立った。
『うわぁ……』
ギャッツとミシェルは申し合わせたかのように同じリアクションをとる。
それに笑みを送りながら、買ってきた品物を荷台から降ろした。
「さて……まずは家造りか……」
家ってどうやって作るんだ?
犬小屋のおっきいバージョンでいいか。
似た様なもんだろ。
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