砂漠に落ちた少年

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 虎は獲物を見る様な――というか、獲物である俺を見て、いたく興奮してらっしゃる様子。 ――何と儚い人生だ……  せめて女性に看取られて死にたかった。 願わくばその女性が幼女体型であり、ツンデレにポニテ―― 「――あれ?」  虎は目を細めながら、俺の横に横たわり頭を摺り寄せてくる。 試に撫でてみると、猫よろしく「ゴロゴロ……」と、喉を鳴らし始めた。 ――何でだろ……  もしかしたら、先程炭酸飲料が体に付着したせいだろうか? ――馬鹿か俺は……馬鹿だけど……  虎が甘い物好きなど聞いた事が無い。 ていうか暑苦しい。 むしろ暑い。 「すまんが、暑い。どいてくれ」 『キュゥゥン……』  悲しそうに鳴いた虎。 そして俺は思った。 ――可愛ええええ! にゃんこ最高ーっ!  と。
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