Epilog

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「それじゃあ、また来ます」 石田がそう言うと 小夜子と刺鋭が出口に 向かった。 「石田くん」 鬼塚が呼び止めた。 「はい」 「あの子は 時間がかかるかも知れん」 「必ず……更正させます」 「頼む。もう二度と、 同じ過ちを犯さないように…。 俺が…こんな状態で済まない」 「鬼塚さん…」 「彼女は歪んでいる。 俺たちが思っている以上に だが、 見捨てないでやってほしい。 あの子は、一番の被害者だよ」 鬼塚が途中で咳き込みながら 必死に告げた言葉は 石田の心を締め付けた。 目に涙を滲ませながら 石田が頷いた。
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