追憶の島 第1巻

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第二話 決意 アキラは目の前の木箱を開けた。 中身は古ぼけた手紙と古ぼけた鍵が入っていた。 アキラは入っていた手紙を読んでみた。 「この手紙を読んでいると言うことは私は死に、この島はもう呪われていることだろう。この島にかかっている呪いはこの島からは出られないという呪いだ。解けないことはないがかなり難しい解き方はこの…の……ど…………ちっ、これ以上読めない。」その手紙は相当古かったのか途中から読めなくなっていた。 アキラはここから出ようとした瞬間、頭の中で声がした。 「これ待たぬか。」 「だっ、誰だ」 「わしゃ~この木に宿る精霊、昔皆は森の木様と呼んでいた。」 「森の木様?」 「そうじゃ。」 「じゃあ今からあんたのこと“モッキー”って呼んでいい?」 「あぁいいとも。」 「じゃあモッキー。」
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