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「ギリギリセーフ!!」
まさか電車が止まるなんてヨソウガイデスオトウサン。
席に着くや否や俺はさっき買ったメロンソーダを一気に半分ぐらいのみほした。やはり、これに限る。メロンソーダ神!
俺は一人オアシスを悠々と楽しんでいると横からの陽気な関西弁であっけなく現実にひきもどされた。
「おはよう!!香鈴。なーに今日もまたそないなもんのんどるんか?」
うるさい、俺が何を飲もうと勝手だろ。否定できる権利はお前にはない! あ、スフィンいま何やってるかな…
「おーい。きこえとるんやろー。こっち向いてーな」
「…」
「おーい」
「心結、スカートからしっぽみえてるぞ」
「ほんまに!?」
そういって心結とよばれた関西少女はまたをおっぴろげにしてスカートをめくって確認していた。 今日は黄色の縞か…gj!心結。
「でとらへn……い、いまみたか?///」
「みとらん」
「ほんまに?」
「ほんまに。」
ごめんなさい。朝からありがとう神様!
「そないならええんやけど」
少々頬を赤らめていたが安心したのかいつものニコニコ顔に戻っていた。
「それより今日のことなんやけど…」
「だめだ。どうせスフィンだろ?」
「ち、ちゃうよ、えっと、その…アレやアレ!忘れ物や!」
「俺んちきたことないだろ」
こいつはどーやらうちにきたいらしい。だが断る!スフィンは誰にもふれさせん!お兄ちゃんが守る!
「ぷぅ…ケチ!ロリコン!」
「うるさい!黄色シマシマン!だいたい今日はお前も仕事だろ」
「………やっぱり見たんやね。…こんっの変態バカ犬!!!!!!!!!!」
俺の左頬に赤い赤い大きな椛が。まだ夏ですよ、心結さん。
そんなこんなで午前の授業も睡魔との激闘のせいで刹那に過ぎていく。机に大きなヨーダレ湖を作ってしまった。おのれ睡魔。さてと、屋上行きますか。
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