1.事の発端

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「じゃあ、涼ちゃんには“聖ルチア学園”に行ってもらうから☆」 「はい?」 聖ルチア? 何処? 「ほら! ママの弟がやってる学校よ!!」 「え? 叔父さんって、そんな事やってたの?」 母「あら? 知らなかった?」 知りません? そんな事、一度も聞いた事とがありませんが、何か? 「ま、いいや。 俺は、其処に行けばいいわけ?」 「そう! 雅也ったら、涼ちゃんを是非ウチに! って!!」 「あー、そう? ん、わかった」 「本当? よかったわぁ!!」 これが、中3の冬の我が家の会話だった。  
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