冷え込む朝

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「あぁー…さみぃ…。」 思わず独り言が漏れる。 身も凍りそうな寒さの中、 俺はバス停でバスが来るのをただただ待っていた。 現在の時刻は7時50分。 バスの到着時刻はもうすでに3分過ぎている。 だけど今は冬。 積もった雪の除雪を繰り返してできた雪山は 凍りついた道路の3分の1にまで達していた。 こんな道路状況で遅れないはずがない。 今日も7分遅れか。 「おーい!リョウター!」 聞き覚えのある声が俺の名前を読んだ。
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