高校デビューなう

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「妹や姉なんざいねぇってことだよ!!」 「じゃあ弟か兄がいるのか?」 「我、孤独の観測者。故に我が血肉を分けし者この世にいず」 「一人っ子か」  相沢はやっと理解したみたいだ。妹と姉貴が欲しかった俺に対する嫌がらせとしか思えませんな。 「相沢は? いないのか?」 「あー、妹が一人。これまた世話の焼ける奴でさ」  ほう、妹自慢かねこのイケメン君は。よろしい、話せ。 「へぇ、妹いるんだ。あんま興味ないけど。年は? 中学生? 巨乳? 貧乳? 美乳? 可愛い? それとも美少女?」 「グイグイ来るな・・・。妹は中一だよ。まぁ、モテるみたいだし可愛いんじゃないか?」  はい、俺の中でビッチ疑惑出ましたー。 「ふぅん。ま、興味ないけど」 「無理があるぞ」  だが、ここで俺は気がついてしまった。この相沢とお近づきになれれば、妹を我がハーレム要員に属させることが可能なのではないか・・・? これは、閃いた! 「で、お兄様?」 「下心隠す気ないな、オイ!」 「だって・・・。ねぇ?」 「ごめん、何も伝わらない」  そんな馬鹿な会話をしているとこの学校の時間を操作する鐘が鳴り響いた。  つまり、その意味は・・・。 「入学式か」 「もうそんな時間か。拓哉と話してたらあっという間だな」  やめろ。俺にそのイケメンスマイルを向けるな。
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