1章

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 そんなことを考えていたら  いつの間にか腰あたりまで  海水に浸かっていて  やっと楽になれる  そう思ったとき  「…おい。そこで何してる」  と後ろから声がして  突然、声をかけられて  びっくりしてしまい  思わず後ずさりした。    あっ  と、思ったときには  すでに身体は海へと投げ出されていた。  本能的なのか、  これから死のうとしているのに  身体は酸素を求めていて  私はもがいていた  なんでもがいてるんだろう…  私は死にたいのに  もうイヤなの…  どうして…  自分の身体なのにいうことを  きいてくれない…。  
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