一章目

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不気味だと感じると、俺は思わずそうつぶやいていた。 放っておいたとはいえ、このストーカーがまさかここまで急激な行動に出てくるとは思わなかったからだ。 それから何故か俺はこのストーカーに俺を腹ただしげな様子で見られている、という点に気づく。 ストーカーはの頬は膨らみ、こちらを若干ではあるが睨み付けるようにして見てきていた。 「なんだよ、お前?」 ストーカーといっても、いや、ストーカーだからなのだろうが……わざわざ人の学校まで来て、人の教室まで入ってくるなんて本当にどうかしている。 不気味だし恐怖でもあったが、迷惑極まりないこのストーキングを続けていてもらうわけにもいかなかった。 「なんだよ!」 そう思って、俺は怒鳴りつけるようにして言う。 女の子に対して褒められた対応ではないが、仕方ないだろう。 しかし、相手からの返答はなかった。
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