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「あ、終わりましたか?」
今までに聞いたことのない声。
その声の主は、ストーカーだった。ストーカーは窓際で浮いていた。
「……幽霊?」
そんな風景と、先程のすり抜け。
俺の口をついて出てきたのは、そんな1つの単語だった。
「ちがいますよー!」
ややむっとしたように、ストーカーは否定する。
「私は死人じゃないです、幽霊でもありません!」
「いや、じゃあなんだっていうんだよ?」
首をかしげてそう聞いた。
「それはもちろん、決まってますよ」
えっへんと胸を張ってそいつはいった。
「私は天使です!」
……予想を越えたわけのわからない発言が、俺の方へと帰ってきた。
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