1人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
最近、ストーキングされている。
悩みと言えば悩みだが、どこかで俺はそれを嬉しくも思っている。
何故なら、そのストーカーはただのストーカーではないから……いや、ただのストーカーとはじゃあなんだと思うだろうが、まぁそれは割愛しよう。
そのストーカーというのは、美少女でどことなく白っぽい、天使のような印象を与えてくる人だった。
何処か儚げで、触れれば消えてしまいそうな美少女。道端にいる人を適当に集めて、十人に聞けば十人が美人だと答えるだろうし、仮に世の中に美人度数というモノがあるとして、その最大値を100だとするなら文句なしの100がそのストーカーだった。
しかし、どうやらそのストーカーは俺がいる学校の生徒ではないらしい。
そもそも髪が金髪、外見が日本人に見えない。少なくとも俺が知る限り、俺が通う学校に外国人は在籍していなかったはずだ。
と、なればストーカーは他校生ということになるはずだが、俺は外国人で同世代の異性とは一切交流がなかった。
最初のコメントを投稿しよう!