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「………」
「言いたいことあんならハッキリ言えよ根暗野郎」
独り言ばっかりぶつぶつ言ってる奴は根暗に違いない。思いきって啖呵を切ったら西澤は無表情で一言
「チービ」
「……ぶっ殺す!!!!!」
胸ぐらを掴み殴りかかる。見事に命中。西澤が軽く吹っ飛んだ。殴った手が少し痛むが気にしない。そんなことよりもコイツを葬ることが先決だ。
だが西澤は何のダメージも受けてない様子で立ち上がった。
「身長が低いなら力も低いんだね」
「っこの!!!」
「めんどくさいからもう帰ってよ、独り言言わなきゃいいんでしょ」
「そういう問題じゃねーよ!!!」
再び殴りかかろうとした俺の手を西澤があっさりとつかむ。そして視界が反転。どうやら俺は西澤に担がれてしまったようだ。
降りようと暴れるが力が強くて敵わない。
俺を担いだまま部屋を出て隣の俺の部屋へ入り、床に俺を放り投げた。
「いってぇ!!!!」
「それじゃまたね達野さん」
そう言い残して西澤は部屋を出ておいった。
あの根暗野郎いつか殺してやる。
俺はそう誓った。
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