story.4

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松城が言うには食堂のような造りになっている場所があるらしくそこへ向かっているらしい。 しかしここで疑問が1つ。 「ここ飯出んのか?」 至極当然の疑問だろう。犯罪者を始末することが目的なこの施設でまともに飯が食えるのだろうか。 俺の質問に松城は笑いながら答えた。 「皆で探検してたら食料は見つけたんだよ。達野君居なかったっけ?」 俺の知らない間に周りは随分と仲良くなっていたらしい。皆で探検に行くなんて小学生か。 「それで何か作っちゃえばいいかなって」 「そうなんだ……」 何だかはぶかれた気分がして少し落ち込んでいるうちに目的地へついた。 中は長テーブルと椅子がたくさん並べてあり、THE食堂と言わんばかりの造りだった。 俺と松城以外の全員はもうすでに長テーブルに座って飯を食べ始めていた。 松城は奥のテーブルに座っている三人組のもとへ向かい、雑談をしながら飯を食い始めた。 空いてる席はないかと辺りを見回すと、空いてる席は昨日と同じ西澤の隣しかなかった。 まだ西澤に対する苛つきは収まってはいないがそこしか空いていないのだ。仕方なくそこに座る。
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