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朝食は日本の朝の定番といっても良いだろう。白米に鮭、味噌汁だった。おいしい。
ふと視線を感じ向かい側に目を向けると、文月がニヤニヤしながらこっちを見ていた。
「何だよ」
「いやー、今日も小さいなーって思って(笑)」
殺してやろうかくそ眼鏡。
俺が小さいんじゃないお前がでかすぎるんだ。
ジロッと睨んで見るが効果なし。
文月は俺から視線を外し隣に座ってる男と話し始めた。
背丈は文月と同じくらい、纏う雰囲気からして明らかに天然だ。ほんわかしてる。
じっと見ていると相手もこちらに気づいたのか話しかけてきた。
「えっと初めまして?探検の時いなかったもんね?」
「お前も探検してたのかよ…」
「達野クンと西澤以外全員いたぜ、お前らすぐ帰っちゃったから」
文月が入ってきて言う。俺だって探検するって聞いてたらあんなに直ぐには帰らなかった。
「ねー、結構楽しかったよな。文月はしゃいでたし」
「いやいや、はしゃいでないから」
文月は意外にはしゃぐらしい。コイツにもかわいらしい所があるんだな。
「二人もくれば良かったのにな、えーっと……名前…」
「俺n「このちっさいの達野実、んでこの寝てるのが西澤」……」
前言撤回、何にもかわいくない。この性悪眼鏡が。
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