始まりは終わりではない

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ここは日本のどこか そしてこいつ、この制服を着た眠そうにして目やにまでつけて登校してるこいつ。 こいつがこの物語の主人公の須田哉である。 とても冴えない顔。 主人公ならもっと髪が立ってるとかアホ毛とかそれなりの外見があってもいいだろうに。 しかし彼はアニメの少し端にいるキャラのような顔立ち、とくに特徴もなし。 ラノベの主人公のように目が髪で隠れてるわけでもない。 そんな彼がなぜ主人公なのかって? それはこの物語が普通だからだっ!! 哉「ナレーションなげーよ!!」 こっからが本編なんです。 哉「ふぁぁ~あ。今日から高校生かぁ。面倒だから最寄り高にしたけど、実際近いとこに行くとつまらない高校生活とかになったりしないかな…。遠いところとか行くと新しい出会いとかがあって充実してそうだし。」 正「おっはよーはーじめ!」 このテンションの高いやつは、同じく主人公の早田正。 さっきのやつよりはよほど主人公らしい気がするが、 哉「あぁ、はよっ正。相変わらず元気だな。」 正「俺が元気じゃなくて、誰が哉を元気にするんだよっ(笑顔)」 このようにたまに死亡フラグ仄めかす言葉をたまに言うのである。 哉「そっそうか。正ってさ、最寄り高選んで後悔しなかった?」 正「いんや、してない。」 哉「なんで?」 正「俺は部活ができればそれでいいからさ。(笑顔)」 哉「あー……。なるほど。」 正「哉も部活やればいいのに。」 哉「俺はやんないよ。得意な運動とか趣味とかないし。」 正「えーでもー、それじゃあ高校生活エンジョイできてない感じィ~。」 哉「いきなりギャルになった!?」 正「やってみたかった。で、部活しないでさっさと帰ってインドアするの?」 哉「うーん………バイト、しようかな。」
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