遭遇

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 次ぐ日の昼、ふたりは無事、おじさんの家にたどりついた。 「ね、あたしが一緒でよかったでしょう?」  ほっとしたと同時に生意気な態度を復活させてミツが兄を見遣る。ウリは柔らかく笑って妹の頭を撫でた。  母が持たせた土産物はなくなってしまった。そのことを詫びるより先に、飛び出してきたおじさんの子どもたちが彼らを歓迎した。
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