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予想した瞬間は訪れなかった。代わりに恐ろしい声が辺りを震わせた。
しばらくののちにおそるおそる見上げる。そこにいたのは黒い獣と、それに襲いかかるクマだった。
「助けてくれたのよ!」
ミツが感激の声をあげる。その言葉通り、クマは自分より大きな相手を必死に威嚇していた。
事態を飲み込めないウリの耳元に一匹のハチが止まった。得意げな声でささやく。
「あのクマは私の友達です。これで約束は果たしましたよ」
さきほど助けたハチだった。
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