紫
3/6
読書設定
目次
前へ
/
21ページ
次へ
顔を反らし、どんよりと曇った空を見上げながらシーソーを動かし続ける。 膝が痛いがやめる事は出来ない。 しばらく上下させた所で、真上に向けた顔に何か冷たいものが落ちてきた。 続けて、額や鼻の横や唇やシーソーの前側にある持ち手を掴む指にも、極小さい水滴が、パラパラと当たる。 描いては破り捨てる作業を続ける画家の持つ筆の含む水分の様にそれは跳ね返り、色を滲ませる。
/
21ページ
最初のコメントを投稿しよう!
0人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
0(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!