終わり

6/6
前へ
/777ページ
次へ
「…お前…今が、楽しいか?」 「うん、楽しいよ?」 「か…家族や…友達は…大切か?」 「うん」 俺の質問に律儀に応える小学生 「…そう…か…」 俺は無理矢理、笑みを作り、告げる 「なら、また俺と会う迄、今を楽しめ、そして、その内容を俺に…聞かせてくれないか?」 「分かった、約束だよ?お兄ちゃん」 「あぁ…」 絶対に果たされない約束を小学生と交わし、笑む 遠くから救急車のサイレンが聞こえて来る 俺は最後に、小学生に向けて呟く 「…あぁ…長い休暇が…楽しめそうだ……」 思いっきり格好付けて、笑みながら……俺の意識は闇へと堕ちていった
/777ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3083人が本棚に入れています
本棚に追加