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「……」
「……」
「なんやかんや言ったって、良太くんも飛鳥のこと好きなんじゃないか」
「なわけないだろ!いつ俺があんなやつを!!」
好きではない、かと言って嫌いじゃない。
兄弟として、そう兄弟して兄貴をこんな奴なんかと一緒に居て欲しくない。
俺の近くに居て欲しい。
なんて…。
「それじゃ、俺はもう帰る事にするよ」
「はい、さようなら」
しばらくして階段を下り、玄関のドアが開く。
空はまだ青々としていて急いで帰ってきた俺を嘲笑っているようだ。
そういえばそのまま帰ってきちまったんだよな。
潤のやつほったらかしじゃね。
そう思った時、携帯が鳴り始めた。
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