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「なんだやっぱり潤かよ」
『おせぇよ…。
あんた来るの遅すぎじゃねぇの!!』
「わりぃ取り込んでて」
『あんたが…、あんたが呼び出してきたくせになんで来ないのよ。心配したんだからね』
電話の向こうで潤は泣きそうになるのをおさえているような声で喋り出す。
「うん、ごめん。なんか今日兄貴のせいでさぁ…」
『えっ飛鳥さん!何!飛鳥さんがどうしたの!』
「……」
いきなり声のテンションをあげ、俺の話に耳を傾けてきた。
俺が今電話している人物、潤は俺の友達で正真正銘の男である。
今でいう、オネェ系男子だがな…。
「とりあえず落ち着け。
まぁいろいろあったわけだから今日は解散というわけで、後日学校帰りでも改めていこうぜ」
『えっ、あぁうん分かった。飛鳥さんによろしくね』
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