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「……」
「あっ健司くんおじゃましてまーす」
「襲われたいのか?」
「よし、そこから一歩でも動いてみろ。ハサミ投げるよ」
「嘘に決まってるだろ」
「ならいいけどさぁ。
あぁ~もうこのキャラ可愛過ぎぃ、滾る~ありがとうございます」
家に帰ってみればそこのは見慣れた女、美鈴がソファに寄りかかって某バスケ漫画のアンソロジーを読んでいた。
見たことのあるキャラクターが描かれていたその漫画の表紙は見た感じ普通ではあるが、きっと中は危ないかんじなんだろう、横にR指定の文字が刻まれている。
「なんでお前がいるんだよ。どうやって入った」
「小説書くと言い始めた友達と私の萌えの為に大家から鍵借りて、こっそり侵入しちゃいました」
「うちの大家どんだけゆるいんだよ」
「え~、私あのおじいさん結構好きだよ。アルプスにいそうだよね~」
アニメの見過ぎだ…。
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