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「それでなんて答えられたんだよ」
「それがね、ほんのり笑いながら
『飛鳥は俺にとってかけがえのない人なのかもしれない、よく分からないけどそんな感じ。これからも一緒に居て欲しい』だって!
かっこよくない!すごく萌えました、ありがとうございます」
誰に対してか分からないお礼を受け、すっかりと自分の世界に入り込んでいった彼女を止める事も無く俺はテレビに集中することにした。
千葉木と飛鳥。
両方とも俺と知り合うずっと前から友達だったんだ。
そんなこというのも無理もない。
無理もない…。
テレビで流れる爆笑コントはうまく笑えない。
どうして自分がこうになるまでのことは知っていたのに…飛鳥にあんなこと言っちゃったんだろう。
さっきまでなかった恥ずかしさで顔が火照る。
もうこの先のことは覚えていない。
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