明白な記憶

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お気に入りのTシャツを着て俺は部屋を出た。 「兄さん、俺図書館行ってくるから」 「おう、ついでに帰りは近くのコンビニでアイス買ってきてー」 「兄さんが嫌いな小豆ミルクアイスでいいよね?」 「千葉木くん、久しぶりに家に帰ってきた社会人の兄をちょっとは敬って欲しいなぁ~」 「行ってきます」 最近家に帰ってきたいとこの(わけあり)兄さんで社会人でもある、瀬戸梓を無視して俺は玄関のドア開けた。 朝の日差しが目にかかり思わず後ろによろけてしまう。 最近全く体を動かす事が無いせいか体がなまってしょうがない。 図書館まで少し距離がある。俺はその道を走りながら行く事にした。
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