小学生の頃

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お父さん、お母さんは共働きでした。 だから澪は、妹のよっちゃんと二人、日が沈むまで時間を潰していたの。 よっちゃんは小学校一年生。 澪は小学校三年生だった。 お父さんは、お母さんと二人で喫茶店を経営している。 家からは歩いて15分の距離。 澪は喫茶店には殆ど行かない。 お客さんは少しはいるみたいだけど、お父さんがいない事が多くて、お母さんがプンプンしている事が多かったから。 お母さんが言うには、お父さんはパチンコをしていると言っている。 せっかくお店の方で売上があっても、お父さんがパチンコでお金を使ってしまうんだって。 情けない.... 先生は宿題を沢山出すけど、そんなのしたくないから、いつも家の中でゲームばかりしていた。 ゲームはそんなに面白いとは思わなかったけど、時間が過ぎ、お母さんが帰ってくるのを早く感じたから、ゲームをしていた。ただそれだけ。 家はアパートの一階で、近所に同じ学校の友達も数人いた。 天気が良い日には、友達が遊ぼうと呼んでくれて、よっちゃんと一緒に外に出て遊ぶこともあった。 でも、遊ぶといってもかくれんぼや鬼ごっこばかりでつまらないなぁと思っていた。 友達の親も共働きなため、多分みんな時間を潰したいんだろうな。
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