2.お兄ちゃんとの出会い

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そんな時にお兄ちゃん達と逢った。 お兄ちゃん達は中学3年生で、近所の優(ゆう)兄ちゃんとその友達の健(けん)兄ちゃん、竜(りゅう)兄ちゃん。 隣の空き地で集まって煙草を吸いながら、ジュースとお菓子を広げて楽しそうにしていた。 煙草を吸うから不良だったのかも知れないけど、空き缶に吸いがらを入れ、ゴミはゴミ袋に押し込んで、その場を汚したり、散らかしたりする事は無く、いつもきれいに片づけていた。 平日の夕方頃になると、暗くなるまでいつもそこで楽しそうに話をしていた。 澪達が外で遊んでいる時、お兄ちゃん達が来たけど、澪達の遊びの邪魔にならない様にと、いつもとは違う場所にお兄ちゃん達は腰をおろし、 「煙かったらもっと離れるけど、煙草吸っても良いかな?」と優しく声を掛けてきた。 澪は「お父さんも煙草をすうから大丈夫だよ」と言った。 お兄ちゃん達がいつも何を話して楽しそうにしているのか、興味があったので、恐る恐るお兄ちゃん達に近付いてみた。 お兄ちゃん達は、「煙草の事は内緒だよっ」と言って笑顔でほほ笑んだ。 優兄ちゃんはいつもニコニコしていて名前のとおりに優しそうな雰囲気。
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