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すると、優兄ちゃんは、
「これだけ人数がいるなら体を動かして遊ぼうか?この面から出ないで、鬼が目を瞑り、逃げる人を触ることができると鬼を交代ね。初めは俺が鬼だからみんな逃げてー」と言い、10数え始めた。
意外と楽しく、あっという間に時間が過ぎ、両親が帰ってきて、薄暗くなっていた。
それからは、毎日が楽しくて、いつも優兄ちゃんと遊ぶ様になった。
優兄ちゃんは、お母さんが帰ってくると、「お帰りなさい」と言った後、澪に手を振り自分も家に帰って行く。
天気の悪い日には、「宿題を持ってこい」と言い、色々と教えてくれた。
機械が好きだというだけあって、理科は得意らしく、電気のところなんて、細かい事を丁寧に教えてくれた。
優兄ちゃんは、澪、よっちゃんだけでなく、近所の子達の宿題を見てくれたり、一緒に遊んでくれたりしてくれていた。
優兄ちゃんが高校に入った後もいろいろ教えてくれた。
勉強はもちろん、優兄ちゃんは買ってきたギターを練習しながら、「俺が演奏するから澪は歌え!」と言って、ぎこちない手さばきで一生懸命ギターを弾いていた。
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