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ゴールネットが揺れ、沸きあがる歓声と同時に鳴り響くゲーム終了のホイッスル。
歓喜の声が俺達のベンチから上がる。
走っていた足をだんだんと止め、得点板を見やる。
7対2
頬を伝う生暖かい汗をぬぐうと周りと呼応するように右手こぶしを空に突き上げた。
それから思い出したように、観客席を見渡す。
一人ひとりの顔をよーく見るも、目的の人物は見当たらなかった。
判っていたけど、すこし。少しだけ、肩を落とした。
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