試合

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「もしもし?」 自分でもわかるほど、優しい声が出た。 「―…?」 「ああ。うん。え?うん、大丈夫だよ。?わかった。うん。ほしいものあるか?うん、うん。判った。また後でな。」 通話はすぐに切れた。 先輩達はニヤニヤと含み笑いをしながら俺を見てくる。 イヤナヨカンを感じながら、恐る恐る口を開いた。 「すいません、俺、用事できたんで先、帰ります。」 案の定、質問攻めにされた。 もみくちゃにされ、リア充とかなんとかとか破廉恥な言葉を叫ばれ、開放された。
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