スレンダー同好会

水居菊乃来たる

「…で？何で本当に時泰の家にアミメが来てるのかな？」
「いや、だってあのままだとまたこいつ忍者と関わる事になっちまうからこうするしかないだろ？千夏の父さんにも住民票こっちに移す段取りつけたし」
「ちょっと待って!何で勝手にお父さんにそんなこと頼んでるのよ？あたし聞いてないんだけど!」
「まあ教えてないし」
「～～～。でもアミメ!いいの⁉こいつの家で❗あたしの家隣だからそっちにしない⁉」
「時泰の家がいい」
「「❗⁉」」
「万が一敵の忍者が来た時囮にできる」
「おい❗」
「で、でもアミメ。あなたは女の子で時泰は男の子なんだよ⁉そ、その……いろいろまずいんじゃ…」
「大丈夫。時泰はヘタレだし、むしろこっちがこき使うし」
「…そっか。それもそうね」
「こら!本人目の前に言いたい放題だぞ」
「「だって本当の事だし」」
「…しくしくしくしく」
「それじゃ、アミメがそういう事なら安心したから今日は戻るわ。明日ねアミメ」
「ん」
バタン
「（…まあ、ここまでしないと千夏…あんたには勝てそうにないしね）」
「はあ…ま、アミメ。これからよろしくな!」
「う、うん。よ、よろしく!!」
「ん？アミメお前そんなに滑舌悪かったっけ？顔もなんか赤いし」
「（…あんたに助けてもらって父上の話があった後『よかったなアミメ』って言って抱きしめられたらそりゃ好きにもなるっつうの!!）」
「ま、今日はもう遅いしベッドそこの使って」
「あ、ありがとう。で時泰はどうするの？ほ、他に寝る所もなさそうだししょ、しょうがないから私と一緒に…その…」
「ああ、大家に事情を説明したら寝る時だけ隣の空き部屋使っていい事になったから。じゃおやすみ～」バタン
「………」

そして朝になったら何故か不機嫌なアミメと一緒に登校して今は担任がくるまで席でゲーム中
（今日は教員会議がある日だからまだ時間あるな）
「おい金切安といったか？もうそろそろ止めといた方がいいぞ」
「ん？いつもならまだ教員会議中だろ？」
「例外があるだろ？今担任が職員室から出たぞ」
「…は⁉あんたここから職員室の別棟まで50㍍はあるぞ⁉」
「いいから」
俺は渋々電源を切るとすぐ担任が入ってきた
「はーい席に着けー」
「本当だ!何であんた分かったんだ⁉」
「私ね視力5.0なの」