水居菊乃来たる

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「私ね視力5.0なの」 …嘘だろと言いたい所だがそうじゃないと説明がつかないから納得する 「てか、そういえばあんた、入学して最初の身体検査で視力検査の時すげえ離れて見てた奴じゃん❗身長も高くて目立ってたから覚えてる」 「あの時は保健の先生が期待の目で『もう少し離れてみよっか♪』と言ってやってみたらあそこまでで時間ないと他の先生に止められたけどな。因みに身長は172だ」 「あ~保健の堀越先生って美人だけど人の体を人体学の視点から見るもんな~。だから結局エッチする所で別の意味で興奮しちゃって彼氏に振られちゃうんだよな」 「何でそんなこと君が知ってるんだ?」 「この学校じゃ有名な話だよ。そこらへんの奴らが喋ってたのを聞いたし」 「そうか…にしても君、女子相手にエッチとか言うのはどうかと思うが?」 「え?…あ、悪い❗」 「いいって。そんなに気にしてないし」 「何と言うのかな。お前の場合話しやすいというのか、性別を気にしずに気軽に話せるというのかそんな感じがするんだよ」 「それじゃあ褒めてるのかどうかよくわからないぞ。あと私の名前はお前じゃなくて水居菊乃だよ金切安時泰」 「おう、よろしく…って俺お前に名前教えたっけ?」 「アミメが教えてくれたからな」 「アミメが?」 「アミメとは同じ中学だ」 「へ~、そりゃ驚きだな」 「私も高校で向こうから話しかけてきた時は驚いた」 「は?」 「いや、だってあいつその…言いにくいけど…分かるだろ」 「あ~」 要するにアミメは中学の時も影が薄かったわけだ。…しかし3年間も気づかれないってそこまでくるとすごいなあいつ… 「と~き~や~す~」 「アミメ!?」 「悪かったわね。影が薄くて胸も薄くて」 「い、いや今回は不可抗力だろ⁉ほら、水居が原因なんだし」 「~」 怒りたいけど理はこっちにある事をアミメは分かってるから攻撃できない 「ま、お前は自分の欠点を気にしすぎなんだよ。水居を見習ってみろ!俺の軽はずみな言動も笑って許してくれるぞ」 「ははは」 「まあ水居は背と目だけに栄養がいってるだけで他に欠点がないからな」 「…」ガッ!ミシミシミシ! 「痛ててててててて❗」 「…時泰君、いくら私でもそんな事いわれなら怒るなあ。で?背と目だけに栄養がいっててどこに栄養がいってないのかな~?」
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