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「優斗………そのネックレスは?」
「親父にもらった。でも………今まで光ったこと無かったのに。」
親父が行方不明になる前に毎日肌身はなさず持ってろって言われた。
「やっぱり君しかいない。」
「はい?」
「未来を守ってくれ。君のためにも。」
そう言われてもねー。
「なんでこれが光ったんすか?」
「多分君の強い思いからだ。」
強い思い………
「なんとかしなきゃと思っただろ?その強い思いを感じて光を放ったんだ。」
よくわかんない。
「親父がそのネックレスを作ったんだ。」
「親父が?」
「ああ。研究者だった。」
親父が研究者?
想像できん。
記憶にある親父は毎日ぐだぐだしてたし。
「未来で何が起こるのかを知って、守るために作ったんだ。君を守るためにも。」
親父らしいことしてくれなかったから、嫌われてんだと思ってたけど……
「親父は未来を見れる。そのためいろいろ追いかけられてんだ。だから行方不明。」
未来を見れるって…
親父は何者?
つーか、
あんたは何で知ってんだ?
「とりあえず仲間に会ってくれ。」
「分かった。」
学校の中はいろんな機械でいっぱいだった。
「ただいま!」
未来の俺が教室のドアを開けて言った。
「おかえり!」
「ウッス!」
「無事に帰れたのね。」
三人の大人がいた。
1人は女だ。
この人達が仲間………
「おー!少年の頃の優斗だ!懐かしい!」
「えっ!?」
この人………
「俺、未来の拓哉!」
拓哉………
あっ!
「たっくん!」
「そう!男前になったろ?」
確かに………
俺が知ってる拓哉は可愛い顔だ。
「俺達も自己紹介するか!俺は荒川翔太。よろしくな?」
「私は高浜紀美。よろしくねー。」
「はい。」
翔太さんに紀美さん。
見たことない顔だ………
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