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「しかしさぁ…俺が二人いるみたいで何かね…って、どお言う意味だよ!!」
ブツブツとふて腐れなから美和の隣で歩いている賢ちゃん。
「別に変な意味じゃないから、ただこれから一緒に過ごすならイケメンで格好いい方が楽しいじゃん」
「美和…」
益々小さくなっていく賢ちゃんの後ろ姿に同情したくなる。
私は隣にいる岳斗君をちらりと見ると、彼も私に視線を向けていてクスッと笑いあった。
それに気付いた賢ちゃんは、
「おい!!お前達…今笑ったよな」
「笑ってないよ!!ねぇ、岳斗…っ!!」
君を言う前に人差し指で唇に当てられた。
「そろそろ「君」は取って欲しいな」
私は顔が熱くなった。
「が、岳斗…」
「良く出来ました!!」
岳斗は私の身体をギュウっと強く抱き締めた。
「お前達…何、人前でイチャイチャしてんだよ!!」
賢ちゃんは美和の元へ走っていくなり抱き締めると、ガツン!!ど殴られていた…。
しゅんとする賢ちゃんを見て…
やっぱり似てないかも…と思ってしまった。
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