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「でもさぁ、上手く言ったから紗智には暴露するけど…」
「何?賢ちゃん」
その内容に気付いた岳斗は必死で賢ちゃんを止めようとしたけど…
「俺は一年前から寺島に相談されてたんだぜ。
紗智に好きなやつや彼氏いるのか?って」
「ほんとなの!?」
岳斗は顔を赤くして、恥ずかしそうに頭を掻いていた。
「ほんとだよ…ってさ、今言うのは反則だよな。しかもあれほど口止めしたのに」
「さっき笑ったお返しだよ」
賢ちゃんはニッと笑って見せた。
あの日偶然逢って恋をして、
一年間の片想いから両想いになれて
付き合って…
辛い時もあったけど…
私はやっぱり岳斗が大好き。
花びらのおまじない…
やって良かった。
あの日の出逢いを私は絶対に忘れない。
来年の春に岳斗と二人でお礼に行こう。
あの出逢った桜の元へ…。
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