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目の前には何もない
時折吹く風は、まるで私を前へ前へと誘っているかのように背中を押す。
---------嗚呼。
つかれた。
よくここまで生きてこれたな、私。
もう、十分頑張ったよね??
この世に神様なんて存在がいるとしたら、なんて意地悪なんだろうか。
お願いです、意地悪な神様。
どうか最後に私のお願いきいてください。
散々私で遊んでたんだから、最後くらい許されるよね?
どうか
「どうかあっちでは幸せな生活というものが味わえますように……」
小さな声で呟くように言うと、深呼吸してから目を閉じた。
そしてゆっくり一歩前へ踏み出そうとしたとき―――
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