1 出会い

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『ハハ。 あえて、聞くんだ。 人には触れられたくない過去ってあるじゃないですか。 ちなみに、苦手なだけで、女性と接するのは好きです。 あんな幸福感、他の事では味わえない』 「…愛也、顔が赤いよ」 「だ、だって…せ、接するって、 あの、その…」 「興奮しすぎだから。 そっか…、愛也は先輩の発言って読んだりしないもんね。 いつもこんな感じだよ? もう、ストレートにはっきりと。 こういうギャップが、たまらないんだよね」 「……」 え。 これ、ギャップに入るの? この発言が? 先輩の魅力なの? ……分からない。 なぜかうっとりとした表情の優に 対し、私の頬は熱く、赤く染まり始めていて、気づくと手を当てて 静めようとしていた。
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