10 告白

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「…せ…っ…ぱ…」 車内に響く、恥ずかしい私の声と二人分の息使いによって、さらに体温が急上昇した様な感覚を覚えながら、先輩の唇に応じる。 「…んっ……」 先輩のシャツをぎゅっと掴む手の感覚がなくなりそうな程、休む事なく何度も何度も口内を侵され、 その度に頭の芯がジン…とした。 …もう、訳が分からなくなる…。 「もっと、口開けて…」 ふわっ…と、体の力が抜けそうになったその時、低く、湿った声がして、ぼんやりとした頭で拾ったけれど、そんな余裕は少しもなくすぐには反応できなくて。 「だめ?」 「………」 …そんな声……、ずるい。 もう、抗えなくなってしまう。 「…っ…」 「…可愛い」 「も…、待っ…て」 「無理」 「ん…っ…」 時間にすれば、数分。 ただ私にはその何倍にも思える程長い、深いキスは続いて。 途中、意識が、遠のいていく様な気がした。 「…ここ来て」
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