10 告白

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ここ? その声に反応して、向き合う様に先輩と体を寄せていた私は視線を落とす。 えっ!? 先輩が指し示していたその場所に驚かずにはいられなくて、すぐに首を横に振った。 そっ…そ、そんな高度な事、私にできないよ! ただでさえ、まともに恋愛経験が ないのに。 「しばらく会えないから、近くでいっぱい触れたい…だめかな」 そう言って、俯きながら、先輩は 寂しそうな表情を浮かべる。 「……」 本当は、私だってそう思っているけれど…先輩と離れた後、余計に寂しくなると思ったから我慢していたのに。 先に言われたら……もう、応える他にないじゃない。 「…私も…、同じ気持ち…です」
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