10 告白

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嬉しそうに微笑む表情を見ていたら、もう、何も言えなくなって。 ああ。 完全に、惚れた弱味だ。 きっと私はこれからもこの笑顔に振り回され続けるんだろうな…と 確信せずにはいられなかった。 「……こう、ですか?」 「そう。 見下ろされるって、新鮮だな」 シートに座る先輩の長い脚の間に膝をついて向かい合うと、当たり前だけれど、私が先輩を見下ろす体制になった。 いざやってみると…恥ずかしい。 次第に、赤く染まる頬を実感する私に対し、先輩は満足げな表情を浮かべている。 「……」 なんだか、可愛い。 私の言動に一喜一憂するその姿や表情は、子どもみたいで。 私には、とても愛おしく思えた。
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