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強がりでも嘘でもない。
心から……、そう思う。
海外での活動は、先輩にとっても自分を試すチャンスだ。
きっと素人の私が想像する以上に大変な事だろう。
…けれど。
私はアドバイスの一つもできないし、先輩と、仕事に関する話題で噛み合った会話を成り立たせる事も…できない。
ただ、その心を支える事くらいはできる。
先輩が、必要としてくれる限りは
傍で……支えてあげたい。
「気持ちは嬉しいよ。
ただ、愛也ちゃんは危なっかしいところがあるから…、心配だな。
だから、証明が欲しい」
「……証明?」
待っていると言った私に、先輩は言葉以外の『何か』を求める。
「…今、見たい。
愛也ちゃんは俺のって…証明して見せて」
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