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「えっ!!したの?先輩と!?」
「そんなはっきりと言わないで。
は…、恥ずかしい…から」
翌日の放課後。
私の部屋を訪れた優に昨日の事を
伝えた。
……けれど。
私の知らないところで、お母さんから遥さん、そして優へと、私が熱で寝込んだ事、直生先輩が会いに来た事、突然私が姿を消した事が、優の耳に届いていた。
ここまでくると感心してしまうというか…。
なんて正確な、ネットワークなんだ。
もちろん勘の良い優が気づかないはずもなく。
先輩が、一ヵ月仕事でフランスとイタリアに滞在する事も把握していて、逆算して私が先輩と会っていたと想定していた。
すごい想像力だ。
一応、話はしたけれど、さすがに車での事は恥ずかしくて…、口にできなかった。
「良かったね、愛也。
で、好きって言われたんだ?」
「…う、うん」
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