11 彼女

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こうして話していると…蘇る。 二人きりの車内で、何度も何度も夢中になってキスをした事。 隙間が無くなるくらい、ぎゅっと抱きしめ合った事。 今までになく、近づいた…事。 柔らかい、黒髪。 力強い腕。 広い肩幅。 甘い、匂い。 熱い程の…体温。 最後に、先輩は私の首筋と鎖骨に痕を残した。 「…愛也」 「何?」 「…首の…、もしかして…」 「!!」 思わず、首筋に手を当てる。 今朝、ファンデーションで隠してきたのに。 時間が経って、落ちてきちゃったんだ…! 「あ…、えっと……っ」 何て言えばいいのか返事に困っていると、優は確信したのか、口をぱくぱくとさせて。 顔を真っ赤に染めている。 うわーー……っ。 恥ずかしい…!!
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