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こうして話していると…蘇る。
二人きりの車内で、何度も何度も夢中になってキスをした事。
隙間が無くなるくらい、ぎゅっと抱きしめ合った事。
今までになく、近づいた…事。
柔らかい、黒髪。
力強い腕。
広い肩幅。
甘い、匂い。
熱い程の…体温。
最後に、先輩は私の首筋と鎖骨に痕を残した。
「…愛也」
「何?」
「…首の…、もしかして…」
「!!」
思わず、首筋に手を当てる。
今朝、ファンデーションで隠してきたのに。
時間が経って、落ちてきちゃったんだ…!
「あ…、えっと……っ」
何て言えばいいのか返事に困っていると、優は確信したのか、口をぱくぱくとさせて。
顔を真っ赤に染めている。
うわーー……っ。
恥ずかしい…!!
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