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「…へへ。
ありがとう、優」
先輩の事を褒められて、なんだか私まで嬉しくなる。
…こういうの、良いな。
分かち合っている様で。
「…愛也を選んだ理由、分かった気がする。
『この子なら大丈夫』って思ったんだろうね」
…そうだ。
前から、感じていた疑問がある。
『先輩は、いつから私を…?』
あの日。
特進科の校舎で偶然出くわすまでは、それまで話した事も、面識もなかったのに…なぜか突然現れて車で送り届けてくれて。
その時の流れから連絡先まで登録されたと思えば、初デートの約束まで…その日に、キスをして。
あまりにも急でスムーズな展開。
違和感を覚えないはずがない。
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