11 彼女

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「…へへ。 ありがとう、優」 先輩の事を褒められて、なんだか私まで嬉しくなる。 …こういうの、良いな。 分かち合っている様で。 「…愛也を選んだ理由、分かった気がする。 『この子なら大丈夫』って思ったんだろうね」 …そうだ。 前から、感じていた疑問がある。 『先輩は、いつから私を…?』 あの日。 特進科の校舎で偶然出くわすまでは、それまで話した事も、面識もなかったのに…なぜか突然現れて車で送り届けてくれて。 その時の流れから連絡先まで登録されたと思えば、初デートの約束まで…その日に、キスをして。 あまりにも急でスムーズな展開。 違和感を覚えないはずがない。
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