6360人が本棚に入れています
本棚に追加
相手は『あの』直生先輩。
今まで、どんな女性と付き合っていたのかは知らないけれど…どうして、私なんだろう。
接点はなかったから、私がどんな子でどんな性格か知らないはず。
という事は、中身ではない…?
かといって、容姿で彼女を選んだり、作ったりする人じゃない。
うーん……。
「この着信音、愛也じゃない?」
「…えっ?」
優の声で初めて、鞄の中の携帯が鳴っている事に気づいて。
いつの間にか考え込んでしまっていたのか、慌てて届いたメールを確認する。
「ふふ。
…分かりやすいなあ。
その顔は、先輩でしょ」
最初のコメントを投稿しよう!